逆V字形状をもつソリッドゴム性の座屈型防舷材は、定反力型防舷材の主流として定着し、各種係留施設に広く使用されています。 防舷材の選択に当たっては、まず第一に対象船舶の接岸エネルギーを充分に吸収できる性能の有無があげられますが、さらに大型船では、船腹保護の見地から面圧が検討され、中小型船では、船舶の係留中の動揺から船体と防衝工を保護するため、圧縮性能の方向性についても考慮されるようになってきました。 カッパ型防舷材は、ラムダ型防舷材(長手系)を円盤状としたものであり、面圧、傾斜について優れた性能を備えています。
カッパ型防舷材の特長
全方向に同じ圧縮性能を示す
円錐台形で平面な頂部を持ち、どの方向からの圧縮に対しても同じ特性を示します。
エネルギー吸収の増加
吸収エネルギーと反力の比(E/R・H)は、V型防舷材(当社HA型比)に較べて約10%増加しています。
剪断変形に対する耐久力向上
開脚型の断面形状を持ち、剪断変形に対する耐久力が向上しています。
低い面圧
同じエネルギー吸収量のV型防舷材(当社HA型比)に較べて、面圧が約25%低くなっています。
| サイズ | H | ΦA | B | ΦD | ΦE | T | 質量(kg) | アンカーボルト |
| K-500H | 500 | 1420 | 1250 | 830 | 842 | 60 | 470 | SMF-36 |
| K-600H | 600 | 1700 | 1500 | 1000 | 1011 | 60 | 810 | SMF-42 |
カッパ型防舷材の施工例
住友ゴムグループのF型防舷材は、漁船、機帆船等の小型船舶用岸壁に適合する経済的で耐久性のある専用防舷材として開発されました。 FB型防舷材は、F型と共に開発され、特に取付け部分に特長を持ち、岸壁に充分な取付け広さがない場所等に利用できるよう設計されています。
F・FB型防舷材の特長
堅固な取付け
本体左右に張出したフランジ部(鉄芯内蔵)を固定するため堅固な取付けとなります。
接舷面にボルト穴なし
左右フランジ取付構造にしたため本体ゴムの船舶との接触面にボルト穴がなく、より耐久性が向上しました。
豊富なサイズ
製品長さ1m、1.5m、2.0mとあり、各種組合せ方により船舶に対して理想的な岸壁ができます。
両端テーパー付
長手方向の両端に充分なテーパーがつけられています。さらに、その一方の端はメクラ蓋になっていますので、棒をさし込まれて傷がつく恐れはありません。
F・FB型防舷材の施工例
従来からのパイ型、ラムダ型、V型、ベータ型等のゴム弾性を応用したソリッド式防舷材に加え、空気の弾性を利用した“空気式防舷材。船と船、または船と岸壁との接舷用として、沿岸および遠洋漁船、タンカー、各種船艇等に利用できます。
空気式防舷材の構造
本体構造
気密性にすぐれたエアチャンバーを構成する内面層、強力ナイロンにゴムを被覆した補強コード層や気候変化や海水に強い表面ゴム層の3層からなっています。長手方向の一端には、空気注入用の口金が取り付けてあります。
口金部構造
埋込金具は、本体基布をターンナップして巻き込んであるので最も応用集中が起こる口金部の破損を防ぎます。空気の注入は、自動車タイヤの空気注入と同じ要領で行える構造になっています。
空気式防舷材の施工例

丸型及びD型防舷材は主に中型、小型船舶用として岸壁に装着されますが、タグボートやその他の船舶用防舷材としても利用可能です。
丸型・D型防舷材の特長
丸型防舷材は、簡潔な中空円筒形状のゴム製防舷材の最も基本的なものであり、外径と内径の比は2:1または1.75:1を標準とします。 他のタイプの防舷材に比べ、安定した低弾性をもち、圧縮変形によって中空部がつぶれるまで、比較的たわみやすいことが特長です。
この特性は、低反力において大きな圧縮変形が可能で、丸型防舷材の大きな特長になっています。また取付面いおいても自由に取付けられ、Uアンカーなどの取付け精度が要求されないことも特長の一つです。














